2005年01月05日

Sound Tribe Sector 9 (STS9)

sts9-j-garcia-boxes2

気分を変えて(?)、久々に音エントリー!!
今回は…
STS9Sound Trive Sector 9/サウンドトライブセクターナイン)。

いわゆるジャムバンドに分類される即興ライブバンド。
プログレッシブ・ジャムバンドとかライブトロニカとかエレクトロニカ・ジャムバンドとかジャム系ロックバンドとかって言われたりしてます。
そもそもジャンル分けをするのは難しい“ジャムバンドJambands”ですが、彼らはその中でも群を抜いて、創造性と独創性に溢れているピースフルなジャムユニット。

2月にNEW ALBUM"Artifact"をリリースするようです!!

続き------------------------------------------------------------------------------------

■STS9

David Murphy(bass)、Hunter Brown(guitar)、Zach Velmer(drums)、David Phipps(keyboards)、Jeffree Learner(percussion)の5人から成るバンド。
ジョージア州アトランタで1996年に結成され、現在はアトランタからサンフランシスコに拠点を移して全米を跨いで活躍している。


もうちょっと背景を…

1996年にまだティーンエージャーだったデヴィッド・マーフィーとハンター・ブラウンが意気投合、翌1997年にザック・ヴェルマーが加わりSTS9が誕生した。彼ら3人はアトランタ郊外のアセンズに住む仲間で、高校卒業後はアルバイトをしながらアパートの一室で練習を重ね、ローカルなイベントに出演するようになった。
このアトランタのアセンズはR.E.M.で有名な町で、バンドやミュージシャンの交流が非常に盛んらしく、1998年にSTS9の4人目のメンバーとなったデヴィッド・フィップスも同じライブへの出演がきっかけとなった。
カルテットとなったSTS9はアトランタ周辺でのライブを頻繁に行い、この頃に1st“Interplanetary Escape Vehicle”を収録。この音源がローカルラジオ局でプレイされてオーディエンスが付き、徐々にSTS9という一つのシーンが生まれた。彼らは音に留まらず、Artを軸とした共同体を仲間たちと築いていった。
1999年、ジェフリー・ラーナーが加わって現在のバンド構成になり、この頃にはローカルをベースとしてカルフォルニア遠征なども行うようになり、ジャムバンドシーンの中心/ウエストコーストでもその知名度をライブによって得ていった。
特に2000年のHigh Sierra Festivalでのライブが大きな反響を呼び、その名を轟かせる。2001年にはシーンの本拠地、サンフランシスコのthe Fillmoreでもライブを行い、そのままツアーに流れ込み多くのファンと高い評価を獲得した。




■STS9を構成している要素

[ Music side ]

テクノ、ロック、ドラムンベース、ジャズ、ファンク、エレクトロニカ、ダブ、アンビエントなどの要素にワールドミュージックやヒーリング、オーガニック、ダンスミュージック/トランスやハウスといったクラブミュージック、トライバル、これら全てがベースとなり、いわゆる人力テクノ/ドラムンベースを実践しているハイブリッドジャム。しかしこりゃ、完全にオールジャンルですね。途中から訳がわからなくなりましたw。なのでやっぱり単純に言うとエレクトロニカジャムバンドってことになるんでしょう。

また、彼らを語る上で欠かせないキーワードはインプロビゼーション(いわゆるアドリブ/即興)。即興で奏でられていく彼らの楽曲は意図的にボーカルを排除している。エフェクト以外は全てインストゥルメンタル。ある言語(歌詞)によってストーリーを語るのではなく、ユニバーサルな言語である音楽でストーリーを表現するためとのこと。う〜〜ん◎


[ Mind side ]
13の月を持つカレンダーで有名なマヤ暦/マヤ文明、マヤ(ン)の知恵に大きなインスピレーションを受けている。彼らのライブパフォーマンスや環境作り、バンド名の“9”、彼らのバンドスケジュール、彼らの根本にはマヤの要素が大きく根ざしている。

もう一つ、自身のライブ音源に対するマインドというかアティテュードも彼らの思想を表している要素である。彼らのライブ音源はファンの間で、一定のルールの下、自由にやりとりされている。STS9に限らず多くのジャムバンドは、ファンによるライブ音源のテーピング(録音)やトレード/B&P(Blank&Postage:空のメディアを送り、その郵送費のみを負担してダビングしてもらうこと)を許可している。バンドによっては年間100〜200ものライブを行い、シーンの特性上、その一つ一つのライブが非常に多彩な表情/全く異なるヴァイブスを持つので、その音源をファンの間で共有できることはジャムバンドシーンの興隆の原点とも言える。
テーピングや音源のトレードは、かの有名なデッドヘッズの時代からコアなファン同士では行われていたが、近年はインターネットの普及によって、遠く離れた日本からでも思う存分数多くのライブ音源を楽しむことができるようになった。素敵。


■ライブパフォーマンス

上でちらっと触れたライブパフォーマンス。ライブ命のジャムバンドシーンの中でも彼らのライブはとりわけ独創的で、熱狂的。
音としてもダンスとヒーリングという要素を併せ持っているが、その彼らのライブパフォーマンスも同様。

また、彼らはライブパフォーマンスを通しての総合的な環境もSTS9というファミリー/トライブ自身がメインとなって形作られていく。STS9はバンドメンバーも含めて10数名のコアスタッフから構成されている。

そのライブでは、いわゆるデコ(飾りつけ)などにオーガニックやマヤを直接的に想起させるような水晶(クリスタル)や草花、キャンドルなどが用いられる。
ショーの始まりはSaxton、Kaptain Harris、Scottieという3人がDJとMCでオーディエンスのヴァイブレーションを高め、STS9によるセットが行われる。そしてセットの合間にはまた彼らによってヴァイブスが維持/高揚され、再びSTS9によって最高潮に…というのが彼らの一般的スタイルみたいです。
さらに、ステージの脇にはペインターによる即興ライブペインティングや即興詩人によるパフォーマンスがあり、マッサージセラピストも帯同しているそう。


sts9-blue

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う〜ん、まとめてみて改めて思ったのは、
彼らSTS9を既存のジャンルや枠組みで捉えることはできないなぁと言うこと。
もちろんそれは僕自身の音楽体験/知識などが圧倒的に不足しているというのが一番の理由だとは思うんですが、それにしても彼らは純粋にとても“深く”、音楽という枠ですら括れない存在であることは間違いないと思います。
さらに、まずメンバー全員が共存しているからこそ、自分達オーディエンスだけに留まらず、広く、世界のことを常に意識しているような気がしました。じっくりしゃべってみたい。
Peace、Positive、そんなヴァイヴスが彼らから感じ取れるのは、そこに彼らの主体的なメッセージがあるからなんだなって妙に納得。

ずっと前のエントリーでご紹介した彼らからのメールなんかも、こう考えてみるとすごく自然なことですね。

ますます目が離せない存在になりました。
これだけ書いたけど生で見たのはたったの1回です。今一番見たいジャムバンド。近頃ではジャムのメッカ、ウエストコーストに渡米してライブだけを追っかける日々、なんてのも密かな夢だったりします。

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最後に、彼らにまつわるおもしろいエピソードをご紹介します。

オレゴン州ポートランドでのダライ・ラマの講演は数回行われましたが、講演が始まるまでの間をもたせるいい音楽が手元に無く、サウンド係の人が持ち合わせの彼ら(STS9)のライブ音源をかけたそうです。会場は一万二千人で埋まるスタジアム。すると、ダライ・ラマの側近の僧がやってきて、「これはどういう音楽ですか?この場に大変ふさわしい音楽で我々は喜んでいます」と言われたらしいです。さらにダライ・ラマ講演をマネージしておられるアメリカ人女性も同じ事を言ったそうな。このサウンド係の人はスティーブというSTS9の友人で、彼は感動してすぐSTS9のロード・マネージャに伝えた。(STS9日本語MLより)

余計にSTS9を聞いてみたくなったんじゃないですか??w
今日はこの辺でおしまいです。
ぴ〜〜っす!

sts9-live
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このエントリーをするに当たって非常に多くのサイトを参考にさせて頂きました。
一覧として載せさせていただきます。
*SoundTribeSector9オフィシャルサイト
*AllMusic音楽総合サイト
*JamBaseジャムバンドデータベース
*OngakuDB音楽総合サイト
*Phriend of the Devilジャムバンド/シーン特集サイト
*OneLoveジャムバンド/シーン特集サイト
*SmileMusicSharingGoodVibes
他にも幾つかあったんですが…ブックマークし忘れてたので発見次第追加します。すいません。
posted by o_chanclassics at 23:51| Comment(3) | TrackBack(3) | *Music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ぬぬぬぬぬぬ
楽しそう。聞いてみるわ☆
自分、最近はrovoの新譜がヘービーローテーション♪
Posted by まつもつ at 2005年01月06日 03:27
ROVOもいいねぇ!新譜まだ聞いてないや〜
STS9、初めて聞くなら『Seasons 01.』(2枚組みのライブ版)がいいと思われます。自分は特にDISC1のラスト"Satori"って曲が大好き。曲名もやばい◎
Posted by o_chanclassics at 2005年01月06日 19:34
STS9のことが知りたくて、検索してやってきました。

ダライ・ラマのエピソードはとても素敵ですね!

日本でもSTS9のライブが見れる日が来るといいなぁと思いました〜
Posted by ろこ at 2009年07月18日 23:43
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